ボストンでの留学生活の中で、週末に語学学校の友達と観光に出かけた思い出は、今でも鮮明に覚えています。日本ではなかなか経験できない自由で国際的な時間が、当時の私にとって新鮮で、刺激的でした。
その週末、私たちは朝早く集合してボストン・コモンに向かいました。秋のボストンは空気が澄んでいて、木々が赤やオレンジに色づいていました。アメリカの紅葉は想像以上に鮮やかで、まるで映画の世界に迷い込んだような気分でした。友達の中にはブラジル、韓国、スペインなど、さまざまな国から来た学生がいて、英語で会話しながら歩くのがとても楽しかったです。英語が完璧ではなくても、お互いに助け合いながら話すことで、自然と距離が縮まりました。
その日はまず、フリーダムトレイルを歩くことにしました。ボストンの歴史を感じられる赤いレンガの道をたどりながら、ポール・リビアの家やオールドノース教会を訪れました。教科書で見たことのある場所を実際に歩いていることが不思議で、アメリカの歴史の重みを感じました。写真を撮るたびに笑い声が絶えず、まるで小さな冒険をしているようでした。
ランチはクインシーマーケットで食べました。ロブスターロールを初めて食べたときの衝撃は今でも忘れられません。バターの香りとプリプリしたロブスターの身が最高で、「これが本場の味か!」と感動しました。友達の中にはチーズバーガーやクラムチャウダーを食べている人もいて、お互いに少しずつ分け合って食べたのも楽しい思い出です。言葉が通じなくても、笑顔と食べ物があれば仲良くなれる――そんなことを感じた瞬間でした。
午後はチャールズ川沿いを散歩しました。川の向こうに見えるMITやハーバード大学の建物がとても印象的で、「いつかこんな場所で勉強してみたいな」と思いました。風が少し冷たくて、手をポケットに入れながら話した何気ない会話も、なぜか心に残っています。友達と「次の休みにニューヨークに行こう!」なんて話しながら、夢を語り合った時間は本当に特別でした。
夕方になると、ボストンの街はライトアップされて、昼とは違う表情を見せてくれました。バックベイのショッピング街で少し買い物をして、最後はカフェでホットチョコレートを飲みながら一日を振り返りました。その時、「今日一日、英語で全部話せた!」という小さな達成感を感じたのを覚えています。語学学校の授業で学んだことを、実際の生活で使えた瞬間でした。
この週末のボストン観光は、単なる遊びではなく、自分の英語力や国際感覚を大きく成長させるきっかけになりました。友達と過ごした時間の中で、文化の違いを理解し、考え方の幅も広がりました。そして何より、「英語を話すのが楽しい」と心から思えるようになったことが、一番の収穫だったと思います。
今振り返ると、留学中にできた友達とのこうした時間こそが、留学の本当の価値だったのかもしれません。またアメリカ・ボストンへ社会人として留学したいです。ボストンの街並み、秋の空気、そして世界中から集まった仲間たち――それらがすべて合わさって、私の人生に忘れられない思い出を残してくれました。